<おすすめ雑誌:Clinical Neuroradiology(と論文紹介:2017, 27(4):417–433.)>

神経放射線(画像)診断学において役立つ雑誌を紹介します。
それは、Clinical Neuroradiology です。

Springer発行の領域別画像診断雑誌の一つで、神経放射線学領域を扱っています。
The German, Austrian, and Swiss Societies of Neuroradiologyの学会雑誌です。
学会抄録号以外に、年4回発刊されています。

神経放射線診断学雑誌の中では最も臨床色が強いためか、人気が高くなったようで、最近では同じSpringer発行の「Neuroradiology」誌よりもImpact Factorが高くなっています。
総説、Case series、症例報告、Freiburg Neuropathology Case Conferenceというradiologic-pathologic correlationのクイズコーナーなどもあり、初心者にとってもとっつきやすいと思います。

最新号Volume 27, Issue 4, December 2017.から、下記の論文を紹介します。

Magnetic Resonance Imaging and Clinical Features in Acute and Subacute Myelopathies. (Neuroradiology, 2017, 27(4):417–433.)

美しいわかりやすいシェーマと表や放射線画像が豊富な脊髄病変の教育的な総説です。
下記のようなTipsも盛りだくさんです。
T1 hypointensity, which is never seen in MS lesions, may reflect the more complicated clinical course in NMOSD with incomplete remission and persistent neurological symptoms.

他の神経放射線(画像)診断学において役立つ雑誌の紹介は、こちら。
https://ocu-radiology.jp/news/news-942/

他のSpringer発行の領域別画像診断雑誌の紹介は、こちら。
https://ocu-radiology.jp/news/news-882/
https://ocu-radiology.jp/news/news-1067/