ご挨拶

放射線医学は、画像診断・インターベンショナルラジオロジー(IVR; 画像下治療)・放射線治療・核医学という幅広い診療分野をカバーしており、現代の医療インフラを担う重要な分野です。当教室は、放射線医学のうち、画像診断とIVRを担当しています。

画像診断・IVRは、他の放射線医学分野と同様に、装置や技術の進歩とともに、これからもさらなる発展・進歩が予想される、わくわくする分野です。対象とする臓器・疾患・診療分野が広いため、興味・やりがいを持てる専門分野をきっと見つけることできるでしょう。幸い、大阪市大病院や関連病院には、最新鋭の放射線機器が揃っています。女性医師も働きやすい診療科です。日本の放射線科医の人数は米国の約8分の1と(厚生労働省サイト 日米の診療科別の医師数の比較)、圧倒的に不足しており、大阪市大関連病院でも放射線科医の需要はますます高まっており、就職先やアルバイトに困ることはありません。当教室では、大阪公立大学病院の基本方針「最新の高度医療を提供します」「新しい診断法・治療法・予防医学の開発を行います」に対して、画像診断・IVRの分野において教室の力を結集して貢献し、世界に向けても発信しています。学生・研修医も対象としたカンファレンスやレクチャーも充実しています。

最近、医療分野でのAI(人工知能)の活用が注目されています。AIは、医療全般に大きな変革を及ぼす可能性が考えられていますが、そうなった場合、完全にAI任せにするのではなく、AIを用いた診断や治療には医師が最終責任をもつことになります(日経新聞)。画像診断では、AIの判断の適否は放射線科医が判定することになりますので、放射線科医にはAIを上手に活用することが求められるようになるでしょう。その点において、放射線科が、AIについての研究のイニシアティブをとることは重要と考えており、当教室では、AI分野においても最先端の研究を行っております(産経新聞朝日新聞)。

ご興味のある方はお気軽にお越しください。見学も大歓迎です。(新型コロナウイルス感染症の感染状況により外部の方の立ち入り制限がかけられていることがありますが、あらかじめご了承ください)

大阪公立大学医学研究科放射線診断学・IVR学教室 教授

三木幸雄