今回は、消化器・腹部放射線(画像)診断学において役立つ雑誌を紹介します。
それは、日本消化器病学会雑誌です。
本雑誌は、日本消化器病学会の学会誌です。
月刊誌です。
毎号特集が組まれており、素晴らしい総説と症例報告が多く、消化器疾患の勉強に大変役立ちます。
最も有り難いのは、本邦における消化器疾患の疫学的情報を得られる点です。
症例報告は、日常臨床に直結するレベルから「NEJM」の“Case Records”に匹敵するような内容のものまであります。
たいていの病院の図書室で購入されており、
消化器を専門とする医師であれば誰でも持っていますので、借りたり無料で見られる機会が多いと思います。
印刷冊子の表紙から裏表紙まで丁寧に見るといいこともありますよ。
J-STAGE掲載の最新号(2018年 115巻7号)のテーマ(総論)は、
「小腸疾患(non-CD)を見直す」で、素晴らしい総説が目白押しで
とても勉強になりますが、その中でも下記論文を紹介します。
「小腸疾患(non-CD)を見直す―腫瘍・血管性病変・炎症・希少疾患まで―. (日本消化器病学会雑誌 115(7):575-586, 2018.)」
クローン病以外の多彩な小腸に発生する多彩な腫瘍性疾患,血管性疾患,炎症性疾患をレビューできます。
「虚血性大腸炎の臨床的検討.(日本消化器病学会雑誌 115(7):643-654, 2018.)」
放射線画像の掲載はありませんが、虚血性大腸炎の臨床的特徴や病変分布などを学べます。
そのほかの腹部画像診断関連は、こちら。
(https://ocu-radiology.jp/news/news-1413/)
(https://ocu-radiology.jp/news/news-1044/)
(https://ocu-radiology.jp/news/news-882/)
(https://ocu-radiology.jp/news/news-871/)