神経放射線診断学を学習するのに、おすすめな教科書を紹介します。
それは、「神経内科疾患の画像診断 第2版」です。
これは、すごい本です。
柳下 章先生が、全て御一人で書かれています。
2011年に初版が623ページで発刊されましたが、今回は1168ページとほぼ倍増しています。
扱っている病態も大幅に増え、解説もより詳細になり、初版に掲載されていた内容にも追記がきめ細やかになされ、ある意味新しい本になったとまでいえます。
神経内科領域医学が、初版発刊時から、すごく進歩したことを痛感できます。
柳下 章先生のすさまじい経験と勉学から得られた知識とお考えを惜しみなくご教授して下さっています。
典型例と非典型例の両方を豊富な症例画像を提示しながら詳細に解説してあり、その結果読者に新たな非典型例が出現する未来をも予想させます。
自分で症例を経験しなくても実感しながら理解できます。
主に神経内科領域に特化していますが、腫瘍性疾患なども一部追記されて、より守備範囲が広くなっています。
発刊ギリギリまでの最新のUpdateな文献情報が挿入記述なされており、現時点における本領域の最高の教科書でしょう。
学習の仕方や考え方を学ぶ意味でも初心者にも是非読んでいただきたいです。
私は、この本で調べて満足しちゃって、自分で調べたり学習しなくなってしまいそうです。
序文には第3版も目指される(絶対購入すると思いますが)とのことですが、本当に頭が下がります。
大阪市立大学学術情報総合センター 医学分館 でも入荷されており、利用できます。
そのほかのおすすめ和書は、こちら。
(https://ocu-radiology.jp/news/news-2170/):
胸部X線カゲヨミ 「異常陰影なし」と言い切るために
(https://ocu-radiology.jp/news/news-871/):
レジデントのための腹部画像教室
(https://ocu-radiology.jp/page-426/)
(https://www.amazon.co.jp/%E7%94%BB%E5%83%8F%E8%A8%BA%E6%96%AD%E3%82%92%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B-%E7%AC%AC2%E7%89%88-%E8%A5%BF%E6%9D%91%E4%B8%80%E9%9B%85/dp/4780908957)
(文責:下野 太郎)