今回は、放射線医学領域における症例報告オープンアクセス雑誌を紹介します。
症例報告を勉強したり、論文投稿をする際にご参考下さい。
記載した内容は、変更されうるかもしれませんので、
サイトで最新情報をご確認ください。
1.Radiology Case Reports
(https://www.sciencedirect.com/journal/radiology-case-reports)
・放射線医学症例報告オープンアクセス雑誌としては、最も老舗。
・2006年から発刊。
・PubMed indexed:Yes
・University of Washington発行。
・出版社は大手のElsevier発刊なのでしっかりしている。
・季刊。
・内容は比較的common。IVR症例も多い。
・掲載症例数は増加傾向で、まれな病態も多くなってきた。
・査読はしっかりしている。
・字数制限や画像制限も無い。
・掲載料は$400.00
2.Case Reports in Radiology
(https://www.hindawi.com/journals/crira/)
・2011年から発刊。
・PubMed indexed:Yes
・Hindawi Publishing (http://www.hindawi.com/)発行。
・発刊間隔は、新しい症例報告が出た時に順次掲載。
・内容は比較的common。検索がしやすい。
・Hindawi Publishing社(http://www.hindawi.com/crim/)は、全雑誌をオープンアクセスで発刊している会社で、
医学全分野における症例報告雑誌も発刊。
3.Journal of Radiology Case Reports(JRCR)
(http://www.radiologycases.com/index.php/radiologycases)
・2007年(実質は2008年)から発刊。
・PubMed indexed:Yes
・EduRad Publishing発行。
・月刊。
・1刊あたりの論文数はあまり多くないが、内容は比較的珍しいものもある。
・必ず付随する疾患の特徴と鑑別診断をまとめた表がとても有用。
その他サイト内で様々な教育的試みの工夫がなされている。
・著者数:5人まで、文字数:字数制限なし、abstract:1000文字まで、reference:5個以下。
・固有のテンプレートに沿って記入する、take home messageと知識の確認のためのクイズをつけることが必要。
・掲載料:無料
4.BJR Case Repots
(http://www.birpublications.org/toc/bjrcr/current)
・2015年から発刊。
・PubMed indexed:No
・British Institute of Radiology発行。
・季刊。
・掲載論文数が増加中で、内容も良くなっている。
・文字数:2000語まで、画像:5枚まで。
・Learning pointsの追記が必要、Title page(shorter titleの追加)やreferences番号の打ち方など少し修正が必要。
・掲載料は£350
下記は、症例報告も含まれるオープンアクセス雑誌
5.Acta Radiologica Open (formerly Acta Radiologica Short Reports)
(http://journals.sagepub.com/home/arr)
・症例報告の割合は多い。
・掲載料:600ポンド
6.European Journal of Radiology Open
(https://www.sciencedirect.com/science/journal/23520477)
・症例報告も少数有り。
・掲載論文数は少ない。